サクBlog🌸

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魚の中にプラスチック!?みんなが食べてる魚にも・・・

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皆さん、ポイ捨て等によるごみ問題についてどう考えますか?当たり前ですが、やってはいけないことですし、土壌汚染、海洋汚染はもちろん、動物が餌と間違えて食べてしまったり、手足やくちばしに絡まってしまって最悪死に至る場合も考えられます。ここまでは容易に想像できると思います。

ですが、回り回って自分たちにも影響する可能性を考えたことがあるでしょうか。

 

前置きが長くなってしまいましたが、今回はポイ捨てによる海洋プラスチック問題ピントを当てて話していきます。

 

ゴミが自分たちに影響してくるってマジ・・・?

 

北海道大学の研究で「研究魚類は餌生物を通じてマイクロプラスチックを大量に取り込んでいる」ということがわかりました。

 

魚類が海水中から取り込むマイクロプラスチックの量について,水中から直接摂取 するよりも,餌生物を介して摂取する方が3~11 倍の量のマイクロプラスチックを取り込んでいることが判明したのです。

 

餌生物を介して魚類の 体内に取り込まれるマイクロプラスチックは直接取り込むものより粒径が小さくなっていました。 マイクロプラスチック※は細粒化されると体内組織に移行して悪影響を与えることが指摘されてい ます。

※マイクロプラスチックとは直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックのこと。

 

そしてここからが重要です。

 

また,プラスチックは有害化学物質を含んでおり,これも食物連鎖を通じて濃縮することによ り高次消費者へ影響を与える可能性があります。

 

私達が捨てたプラスチックゴミが、海で削られマイクロプラスチックとなり、それを食べた魚に有害物質が蓄積され、その魚を違う魚が食べ、そして私達が食べているかも・・・

 

ですが、あくまで可能性があるという話です

 

ポイ捨てという誰もが一度はしてしまっているかもしれない行動が、回り回ってこのような可能性に転じてしまう。

 

しかし!!逆に考えると、私達が気をつけていれば可能性を減らせるということです!

 

ポイ捨てをしない、ゴミ拾いをする、こんな些細なことの繰り返しで、問題は解決に近づいていくと思います。

 

今回はそんなポイ捨てのお話でした。読んでいただきありがとうございました。

 

<参考文献>

Trophic transfer of microplastics from mysids to fish greatly exceeds direct ingestion from the water column(マイクロプラスチックのアミ類から魚類への移行量は水中からの 直接摂取量を大きく上回る)

https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/210129_pr.pdf